「レシピ通りに作ったのに美味しくない」人は必見!高野豆腐の正しい「戻し方」
今日は、高野豆腐を扱ううえで欠かせない工程「戻す」ということについて書いていきます。
高野豆腐を戻す、とはカラッカラな本体に水分を含ませて調理可能なスタート地点に立つことを指します。ただ水気を含ませるだけとはいえ、戻し方によって料理の出来上がりの味は大きく左右されます。
高野豆腐料理を作ってみた時、「レシピ通りに作ってみたけれど、なんだか違うなぁ」という経験をされた方もいるのではないでしょうか。それは、戻し方が原因だったのかも。
この記事を読めば、今日からそんな心配は不要です!
「難しそう、時間がかかりそう、めんどくさそう」という不安を解消しつつ、高野豆腐の成分という、ちょっとコアな情報も紹介しちゃいます。
成分ごとに異なる高野豆腐の戻し方
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高野豆腐は戻し方によって大きく食感が異なります。では、おいしく戻すにはどうしたらいいのでしょうか? 実は、高野豆腐に含まれる成分によって適した戻し方は違うんです。
高野豆腐のパッケージの裏に戻し方が書かれているなら、それに従うのが確実です。
戻し方の説明がない高野豆腐を買ってしまっても大丈夫。作者が実験を繰り返し発見したコツを公開します。
(1)炭酸水素ナトリウム(Na)=重曹 使用の高野豆腐
一口サイズのものなら水に1分、全形のものなら2分程度つければ戻ります。
(2)炭酸カリウム(K) 使用の高野豆腐
水戻り最速です。蛇口の下で手に持って洗うように水をかけるだけでもOKです。
(3)上記のいずれも入っていない高野豆腐
水に30分〜つけるのものもあれば、熱湯に浸したり煮込んだりしないといけないものもあり、(1)(2)に比べると扱いは難しくなります。
ぬるま湯で戻すことを推奨するレシピを多く目にします。しかし、よく売られている高野豆腐はほとんどが(1)(2)のタイプなので、調理可能にするという観点からは、湯戻しは必要ないと思います。
そもそも戻す必要はあるのか
以下の2点を満たしていれば、そのまま使っても大丈夫です!
- 上記⑴⑵の製品である
- 「煮物」に使う
豆腐が重ならないように、底が広めの鍋に煮汁を作り、カチカチのまま投入しましょう。高野豆腐がたっぷり吸水できるよう、水戻ししてから作る時よりもかなり多めの煮汁を用意してください。
乾燥したままで調理しても、食感や味に大差はありません。
本当に正しく戻せていますか?
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はたしてちゃんと戻った状態なのかしら?と不安な方は、高野豆腐を握ってみてください。弾力があるスポンジ状になっていれば大丈夫です。まだまだ硬さを感じますが、この後の調理の過程で柔らかくなりますから心配ありません。
高野豆腐を使ったレシピを読んでいると、戻し方については「さっと水をかけて戻します」とか「ぬるま湯につけます」などと簡単に書かれてることが多いんです。
大きな声で言わせてください。
高野豆腐のベストな戻し方は製品(製法)によって違うし、戻した後に「どんな料理に用いるのか」によっても、違うのだ!!
当サイトでは、レシピごとに適した高野豆腐をきちんと記載し、最適な戻し方もあわせて紹介することで、確実においしく調理できるよう心がけていきます。
皆さんも高野豆腐は適切に戻して、おいしく食べましょう。