誰でも!知っていて損はない高野豆腐誕生の秘話
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高野豆腐って英語でなんていうのかな?と思い、Google翻訳してみたら
まさかの Takano-Tofu・・・
サカイマッスルラインを笑えません!(涙)
タカノトーフじゃなくコーヤドーフであることはみなさんご承知と思いますが、では、どうして高野豆腐と呼ばれているかは知っていますか?
気になる「高野山」との関係は?
高野豆腐の原点を探る歴史の旅に出かけましょう。
そもそも高野豆腐とはなんなのか
豆腐を凍らせて熟成させたのちに、解凍して乾燥させたものです。
伝統的な製法では、豆腐を冬の夜に数日に渡って軒下に吊るして凍らせ、火力で乾燥させて作り上げるのだとか。
では一体、高野山とはどんな関係があるのでしょう?
「高野豆腐は高野山で生まれた」説
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最初におことわりしなければなりませんが、高野豆腐の起源については諸説あります。
今日のところは、高野豆腐は高野山が作り出した食文化だとする説を紹介します。
当時に思いを馳せつつシナリオ形式にしてみました。
〜トゥフ・ストーリーは突然に〜
scene1. 高野豆腐誕生
ーーー時は鎌倉
僧侶1「さぁ今日の晩飯なんにしよ。うまいのつくるで〜」
僧侶2「見てん、こんなとこに豆腐あるわ。あぁ〜カッチカチやん」
僧侶1「しもた、それワイやわ。なおすの忘れて、夜中置きっ放しにしてもた」
僧侶2「こんだけ寒いんやもん、そら凍るやろ。これどないしよ」
僧侶1「食べんともったいないやん、捨てたらバチあたるで」
僧侶2「ほな試しにちょっとこのままぬくめてみよか」
僧侶1「せやな。ダシ持ってくら」
(10分後)
僧侶1・2「なんやこれ、いけるやん!みんなに報告や!」
scene2. 高野豆腐の進化
ーーー時代は流れて戦国
木食応其上人「ふむ、この食べ物は大変奥深い。これはなんというのか」
僧侶「はい、当山で古くから語り継がれております凍らせた豆腐にございます」
木食応其上人「ほほう、豆腐を凍らせるとこのような噛みごたえが・・・実におもしろい」
「よし、ここはひとつ拙僧がより美味い食い方を考えてしんぜよう」
このようにして、偶然の産物として生み出された高野豆腐は、木食応其という人物によって洗練された形になり、現在まで伝わる高野豆腐の祖先が作られたのです。
※木食応其(もくじきおうご)上人は秀吉に関連のある人物で、高野山の発展に力を尽くした方です。
現在の高野山と高野豆腐の関係
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高野山では今も高野豆腐を作っているのか?
現地に何度も足を運んでいる和歌山県民として、はっきりNo!と答えます。
「高野山では」高野豆腐を作っていません。しかし、「高野山の付近で」製造されていると思われる製品は売られています。
「聖地」のはずなのにやや控えめな存在感
現在、高野山で幅を利かせているのは圧倒的にごま豆腐です。
もちろん、高野豆腐も土産物屋で販売されています。しかし、店内の一番目立つ位置に陣取っているのはごま豆腐。付近の精進料理を出すレストランでも、定食につく小鉢はごま豆腐であることが多いです。
このように、現代の高野山における高野豆腐の扱いについては、気になる部分が多々あります。追って調査して、報告したいと思います。
いつか、高野山のレストランで高野豆腐のフルコースを食べられる日を夢見て、がんばります。(当ブログがよろこんでレシピ提供いたします!)